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日々の出来事
アイゾット衝撃試験
本日は中部日本プラスチックの日々の業務の中から、その一コマを紹介するシリーズの第ニ回!
今回に紹介するのは「アイゾット衝撃」の検査です。
「アイゾット衝撃」の検査とは簡単にいうと衝撃を受けたときのプラスチックの折れやすさを検査するものです。
まず、テストするプラスチックの原料を使ってテスト試験用のパーツを成形します。
※成形はパーツを形どった金型に熱して溶けたプラスチック原料を射出することで作られます。
これをインジェクション(射出)成形といいます。
今回試用するのはこの検査片。長さは約6cm。
真ん中に切れ目(ノッチ)があり、折れやすくなっています。
この検査片を切り取り検査機の下にセットします。
セットする位置はちょうど切れ目が真ん中に来るようにします。
次に重りの付いたハンマーを上に振り上げてセットします。
(当社ではいつも5.5Jという規格のハンマーを使っています。片手で軽く持ち上げられる重さです。)
ハンマーを支えている留め金を外すとハンマーか振り降ろされ、その勢いで試験片が折れて、反対側までハンマーが振れ動きます。
その時に、針も反対側まで一緒に振れます。
その後ハンマーは元の位置に反動で戻りますが、針は一番高く上がった位置で止まります。
この針が止まった位置で、そのプラスチックの衝撃に対する強さが解ります。
針の位置が高いほど衝撃に弱く、低いほど強いということになります。
この試験を何回か繰り返し数字を記録して衝撃の強さを計算します。
衝撃に弱いものは、1回限り試用の容器などに、衝撃に強いものは自動車部品などの耐久性が求められるものに試用されます。
例えば、車のヘッドライトに使われているPC(ポリカーボネート)は衝撃に強いことで知られています。
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